母の日の由来を知って、カーネーションの色選びは慎重に。
毎年5月の第2日曜日は、母の日♪
普段はなかなか伝える機会のないお母さんへの日頃の感謝の気持ちを、一年に一度、言葉や贈り物で伝える日です。
2019年の母の日は、5月12日(日)
贈り物と一緒に、カーネーションの花を贈ろうと考えている人も多いと思います。
ポスターなどで見かけるのはキャッチーな赤色ですが、他にも様々な色や種類が売られているような気がします。
母の日に贈るカーネーションは、何色でも良いのでしょうか?
そもそも母の日は、いつ、何がきっかけで始まったのでしょうか?
もくじ
母の日の起源、カーネーションを贈る由来
5月の第2日曜日が母の日とされた起源は、諸説ありますが、
今から100年以上前に、アメリカのウエストヴァージニア州の教会から広まった話が有名です。
1907年5月、アンナ・ジャーヴィスという女性が亡き母を偲び、母が日曜学校の教師をしていたウエストヴァージニア州グラフトンのセントアンドリュースメソジスト教会で追悼の記念会を開きました。
その時、彼女の母が好きだった白いカーネーションをたむけたことがきっかけと言われています。
その後もアンナが母親を敬う機会を作ろうと活動をはじめると、その想いに感動・共感する人々が増え、翌1908年5月10日には同教会生徒と母親たち約470人が集まるほどの規模で、記念すべき最初の「母の日」のお祝いが行われました。
また、アンナはその日の参加者全員に白いカーネーションを手渡したことから、白いカーネーションが母の日のシンボルとなったそうです。
※アンナのエピソードから、その後、白いカーネーションは亡くなったお母さんに捧げる色になりました。
現在は、カーネーションの花の色ごとに花言葉があり、母の日に合う意味を持つ色のカーネーションを贈ります。
カーネーションの色選びは、重要!
母の日が普及する前と後とで、花言葉が変わっています。
(以前は「哀れな心」という花言葉だったという説もあります)
現在のカーネーション全般の花言葉は、無垢で深い愛。
西洋(英語圏)の花言葉も 魅惑、魅力、愛・愛情、卓越、名声など、良い意味を持ちますが、花の色別の花言葉では、色によってまったく意味が違ってくるので、知らずにうっかり人に贈ってしまうと、誤解を招いたり、良くないイメージを与えてしまうかもしれません。慎重に選びましょう。
カーネーションの〈花の色別〉花言葉
赤:母の愛・母への愛、純愛
白:純粋な愛、私の愛情は生きています
(西洋では、可愛らしくて愛らしい、純潔、ピュアな愛)
※ただし、白いカーネーションは亡くなったお母さんに贈る色とされています
ピンク:感謝の心・熱愛、女性の愛、美しい仕草
オレンジ:熱烈な心
紫:永遠の幸福、誇り、気品 など
(西洋では、気まぐれ)
黄色:軽蔑、嫉妬、愛情の揺らぎ など
(西洋では、失望、拒絶)
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花の色によって、花言葉がこんなに違うとは驚きです。
母の日にお母さんに手渡す場合は、赤やピンクなどを贈るのが良さそうです。
お仏壇や墓前に捧げる場合は、白いカーネーションを。
母の日が5月第2週になったきっかけ
2年後の1910年には、州知事が5月の第2日曜日を母の日にすると宣言。
1914年にはアメリカ全土にも広まり、正式に5月の第2日曜日は母の日と制定されたのだそうです。
でもこれはアメリカの話。日本で普及したきっかけは何だったのでしょうか。
日本に母の日を広めた人は誰?
アメリカで母の日を広めるために活動し続けたアンナ・ジャーヴィスの働きかけは、国内だけにとどまりませんでした。
1913年、日本の青山学院に来ていた女性宣教師たちにもメッセージを届けたそうです。
そのメッセージを受けて共感した宣教師たちが日本で熱心に働きかけたことによって、
少しずつ日本にも母の日が浸透していったとされています。
諸外国の母の日
今では母の日は世界中にありますが、
5月第2日曜日に設定している国は多く、日本とアメリカの他にも、オーストリア、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、ベルギー、台湾、香港、ドイツ、イタリア、デンマーク、スイス、中国などで母の日とされています。
それ以外の日付では、
フランスやスウェーデンは 5月最終日曜日。ロシアは 11月の最終日曜日。
イギリスとアイルランドでは、カトリック系の四旬節の第4日曜日(イースターの2週前の日曜日)が「Mothering Sunday」とされています。
中東では、3月21日の春分の日と重ねている国が多いようです。
※他にも多くの国で母の日がお祝いされています。日付も国によってさまざまです。
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