6月30日は1年の折り返し地点。 夏越の祓で半年分の厄落とし♪

夏越の祓

夏越の祓(なごしのはらえ)は、1年の半分の節目となる6月30日に、
半年間の罪や穢(けがれ)を祓い清める、厄落としの神事です。
1年の前半を無事に過ごせたことに感謝をし、後半の半年の無病息災を願って参拝します。

夏越の大祓(なごしのおおはらえ)、水無月祓(みなづきのはらえ、みなづきばらい)と呼ばれることもあります。

神社の境内に、大きな輪っか「茅の輪(ちのわ)」が立てられていたら、誰でも参拝することができるので、ぜひ厄を落として帰りましょう。

この上の写真は自由が丘の熊野神社。昨年は自粛されていましたが、今年は茅の輪が設置されます。
2021年6月23日(水)〜7月7日(水)
2週間設置されますので、密にならないよう平日などにお参りください。

もくじ

「夏越の祓」の歴史

人々の罪と穢れを祓う正式な宮中行事として、西暦701年の大宝律令に定められていました。
1300年以上も続く、歴史ある行事です。

夏越の祓

「茅の輪くぐり」の仕方

  1. 輪の正面に立ち、落ち着いて一礼。
  2. 輪を踏まないように輪の向こう側へ踏み出して左方向に輪の外を回り、元の位置に戻ります。
  3. 次は、輪の向こう側へ踏み出してから右外回りで元の位置に戻り、一礼。
  4. 同様にもういちど左外回りで元の位置に戻り、一礼。
  5. 正面に本殿がある場合は、輪をまたいで前方へ進み、本殿を参拝します。

複雑なようですが、やってみると単純です。
輪の中心を通って大きな8の字(∞の字)を描くように、左回り・右回り・左回り、という動作です。左と右で回数が違いますが、神社では奇数が縁起が良い数字なので、回数は3回とされています。
 
夏越の祓
 
輪をくぐりながら、和歌を唱えるという風習もあります(心の中で唱えても良いです)。

水無月の 夏越の祓する人は ちとせの命 のぶというなり
(意味)六月に 夏越の祓をする人は 寿命が千年のびるといわれている
 
地域や神社によって、茅の輪の形状やくぐり方の作法が違うところもあります。くぐり方の案内や張り紙を確認してみてください。

神社の参道の幅や境内の広さ、茅の輪の設置方法によって、輪の外側を周れないところもあります。
その場合は、正面で一礼をしてから茅の輪をくぐり、そのまま参道を進んで本殿を参拝する作法になっているところが多いです。
 
夏越の祓
 

夏越の祓の期間は、限定の御朱印を授与してもらえる神社もあるので、御朱印を集めている方は、要チェックです!

夏越の祓は、正式には6月30日の行事ですが、数日前から茅の輪が用意され参拝できる神社が多いです。また7月初旬まで茅の輪が置いてある神社もあるので、6月30日以外の日に行かれる方は、念のため事前に神社に問い合わせをしてからお出かけください。


 
夏越の祓このページの写真は、自由が丘の熊野神社と、奥沢(自由が丘からも徒歩圏内)の奥沢神社。

熊野神社といえば・・・
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補足情報:
* 大祓(おおはらえ)とは、1年に2回、6月末と12月末に行われる厄払いの神事。6月は夏越の祓、12月は年越の祓と呼ばれています。
* 全国各地の神社で行われていますが、茅の輪が置かれない神社もあります。
* 茅の輪は、茅萱(ちがや)というイネ科の植物で編まれています。


投稿日:2018年6月19日 最終更新日:2021年6月15日

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