「マーサの楽しい焼き菓子づくり」でよく聞く、バニラ・エキストラクトって?

vanilla

アメリカのカリスマ主婦、マーサ・スチュワートさんのお菓子作りの番組、「マーサの楽しい焼き菓子づくり」でよく使われている、バニラ・エキストラクト。

バニラの風味づけには、日本ではバニラ・エッセンスが良く知られていますが、西洋ではバニラ・エキストラクトが主流です。
お菓子作りが好きな人なら、冷蔵庫に1つは、バニラ香料を常備されていることでしょう。

バニラ・ビーンズ、バニラ・エッセンス、バニラ・エキストラクト、バニラ・オイル。

バニラ香料の種類はいくつかあり、作るお菓子や製法によって使い分けることで、より風味が活かせると言われていますが、全種類を揃えても、消費期限内にすべてを使い切るほどバニラ系のお菓子を作るかどうか・・・。

そんな時、ひとつだけ選ぶとしたら?
オーブンを使った焼き菓子を作ることが多い方には、バニラ・エキストラクトが活躍します。

まずは、それぞれの特徴や使い分け方を見てみましょう。

もくじ

1.バニラビーンズ

天然の植物であるバニラの種子。
バニラの種子は、サヤインゲンのような形をした細長い鞘(さや)の中に入っています。収穫後、鞘のまま発酵と乾燥が繰り返される工程を経て、芳醇なバニラの香りが引き出されます。
主な生産国は、マダガスカル、インドネシア。
マダガスカル産が最も香りが良いと言われています。

本格的なスイーツ作りには、ぜひ天然のバニラビーンズを使いたいものですが、気軽なホームメイドのお菓子作りで使いたい場合には、少々、コスパが気になるところ。
バニラの実を収穫してから製品になるまでの工程に手間がかかることもあり、1本あたり 600〜900円くらいと高級品です。

2.バニラエッセンス

バニラの香り成分をアルコールに抽出したものの総称で、
おもに、人工的に作られたバニラ香料をアルコールで薄めたもの。
原料に天然のバニラを使ったものは、別途、バニラエキストラクトと区別して呼ばれることが多いです。

一般的な家庭のお菓子作りで使う場合の量は、平均 2〜3滴。
少しの量で、しっかりと香りがつきます。
香りが活きる温度帯は、ー20度〜40度くらいで、生菓子や冷たいお菓子に向いています

3.バニラエキストラクト

エキストラクトとは、抽出物(エキス)のこと。
おもに、天然バニラを、ウォッカやリキュールなどのアルコールに浸け込み、香りを移した抽出液です。バニラシードの粒が入っているものもあります。

バニラエキストラクトを加えたお菓子の生地をオーブンなどで加熱すると、アルコール分は蒸発し、ほどよいバニラの香りが残ります。
天然由来のため、エッセンスよりも濃度が低いので、一度に使う量も多め。
生地の分量によりますが、小さじ1杯前後を使うレシピが多いです。

バニラエッセンスよりは熱に強く、40度〜180度くらいで香りが残りやすいので、比較的、どのタイプのお菓子にも使えて便利。

また、バニラエキストラクトは、余分な添加物が含まれていない製品が多いのも特長。少しの値段の差であれば、原料がシンプルで安全なものを選びましょう。

マーサの楽しい焼き菓子づくりでは、用途によって、バニラ・ビーンズ、あるいはバニラ・エクストラクトが使われています。マーサがいつも「上質なものを選びましょう」と言っているとおり、原材料が 天然のバニラとアルコール類だけで、保存料などの添加物が使われていない製品が、安心で、香りも自然です。
さらに、原料のバニラがオーガニックのものだと文句なし♪


アメリカでオーガニック認定されている製品。


これはフランス製で、素材は天然バニラ100%。

4.バニラオイル

バニラの香りを、オイルに移して作られたもの。
油性なので、バターが多い生地に馴染みやすい性質があります。
加熱に強く、高温になっても香りが飛びにくいので、焼き菓子に向いています。
180度以上で焼成した場合も、香りが残りやすいです。

日本では、バニラエッセンス以外は一般的なスーパーでは扱っていない場合が多いですが、製菓材料を専門に扱うお店やネットショップを利用すれば、様々なバニラが手に入ります。

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