「マーサの楽しい焼き菓子づくり」でよく聞く「1と5分の1カップ」って?

measuringcup

Dlife(BS無料チャンネル 258ch ディーライフ)で放送中の海外の料理番組が気に入っています。
中でも、マーサの楽しい焼き菓子づくり
見始めると思わず釘付けになってしまうこの番組の魅力は、前回 紹介しました。

今回は、番組でよく聞く半端な計量の謎について整理しておこうと思います。

マーサのレシピでは、粉類は、計量カップやスプーンで測りますが、
テレビの中のマーサがカップすりきり1杯を測る様子が映っていても、日本語で聞こえてくるのは「1と1/5カップ」。
ちょっと違和感があるので、気になる方も多いはず。

 ・「10分の◯カップ」についてはこちら♪ [2019-12追加]
 ・「サヨナラ、Dlife‥!」3月末でチャンネルが終了。マーサロスになりそう・・ [2020-03追加]

アメリカの計量カップ

まずは、使っている道具の違いに注目してみます。
アメリカでは、日本の計量スプーンのように大きさの違うカップが 5点ほどのセットになっていて、
それぞれ、すりきり1杯で 1cup、2/3cup、1/2cup、1/3cup、1/4cup が測れるようになっています。
マーサが使っているのも、もちろんアメリカタイプ。

マーサはすりきり1杯を測っているけれど・・

テレビの中のマーサは、1cup用のカップですりきり1杯を測っているのに、「1と1/5カップ」と言っているのは、なぜでしょうか。

それは、マーサが使っている計量カップの容量の単位が、オンス(oz)だから。
日本とアメリカの計量カップの規格が違うので、同じ量でも、単位を換算すると端数が出るのです。

日本の計量カップは JIS規格で 200ccと定められていますが、
オンス(Oz)という単位が使われるアメリカでは、8オンスが 1カップ。

8オンスは、ccに換算すると約237cc。

1の位を四捨五入すると、240cc。

240ccを日本の計量カップで測ると、

200cc(1カップ) + 40cc(1/5カップ)。

ということで、
8オンスを日本の計量カップで測ると「1と1/5カップ」(240cc)となるわけです。
 

番組の日本語吹き替え版では、言語の翻訳と同時に、計量単位も日本に合わせて換算してくれているということです。
英語では「カップ1杯」と言っています。

そもそも、日本のレシピのようにグラムで測ってくれればいいのにな・・という愚痴はさておき、
oz(オンス)と、日本の計量カップ・計量スプーンの容量の関係を一覧できるようにしましたのでご参考ください。

日本とアメリカ 計量カップの容量一覧

1カップ(US)以下の分量

アメリカ(US)の計量カップや計量スプーンは、1カップ用、1/2カップ用など、それぞれ容量の違うカップがたくさんセットになっていて、カップの目盛りを見て測るというよりも、測りたい分量のカップに擦り切り一杯で測るのが主流のようです。

アメリカの計量カップ cc 日本の計量カップ、計量スプーン(換算)
1カップ 240cc 1と1/5カップ
1/2カップ 120cc 3/5カップ
1/3カップ×2杯 160cc 4/5カップ
1/3カップ 80cc 2/5カップ
1/4カップ 60cc 大さじ4
1/8カップ 30cc 大さじ2

1カップ(US)より多い分量

アメリカの計量カップ cc 日本の計量カップ(換算)
1.5カップ 360cc 1と4/5カップ
2カップ 480cc 2と2/5カップ
2.5カップ 600cc 3カップ
3カップ 720cc 3と3/5カップ

とはいえ、厳密なことを言えば 1カップにつきすでに3ccが四捨五入されているわけですから、少々アバウトな気もします。

家庭用オーブンで1回焼くくらいのお菓子なら大差ない範囲(?)とみなされているのかもしれません。
キッチンスケール(はかり)で正確に測るより、カップやスプーンのほうが手っ取り早いし。
そのあたりは、ホームメイドということで、ざっくり、ゆる〜く楽しみましょう。

例えばこの計量カップは、アメリカのステンレス製の道具を扱う老舗ブランドのもの。
材質も形も日本とは違い、長い取っ手が付いていて便利そう。マーサはよく、このカップにバターを入れて湯煎にかけたりしています。

おまけ
マーサが毎回使っているスタンドミキサーは、これ。
ケーキの生地、メレンゲ、生クリームの泡立てなど、お菓子作りだけでなく、パーツを付け替えれば、パン生地や生パスタ、お肉のミンチ、ソーセージまで作れます。

コンパクトサイズもあります。カラフルに揃ったパステルカラーもお洒落。

マーサが焼き上げるお菓子は、まるでパーティー仕様。
アメリカのアニメや映画で見たことのあるような、ボリューム満点で豪華なケーキやマフィン、時には冷たいデザートが、たくさん出来上がります。
たっぷりのバターやクリームの量、1つ1つのお菓子のサイズは、日本人にとっては驚きの連続ですが、そのギャップもこの番組のおもしろさだと思います♪

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トリコ

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