アドベントって、何のこと?
日本では、アドベントカレンダーやシュトーレンといった個々のアイテムは見かけるけれど、多くの人の普段の生活にはあまり馴染みのない「アドベント」。
少し調べてみると、歴史のある「しきたり」に興味が湧いてきます。
アドベントとは
イエス・キリストの誕生を待ち望む期間で、日本語では待降節(たいこうせつ)、降臨節(こうりんせつ)と呼ばれます。キリスト教では、1年で最も大切にされている行事です。
正確には、クリスマス(12月25日)までの間の、日曜日を4回含む期間のこと。
その年の日付と曜日の関係によって、開始日は毎年変わります。
2021年のアドベント期間は、
開始が 11月28日(日)、終了が 12月24日(金)です。
アドベント期間の過ごし方
キリスト教の宗派によって多少の違いはありますが、日本人が想像するよりも派手さはありません。昔は、断食する決まりがあったとも言われているほどで、今でも、食事は質素に、基本的には家の中で静かに過ごすことが多いようです。
アドベントカレンダー
アドベントカレンダーは、子供たちにとって欠かせないアイテム。クリスマスまでをカウントダウンする目的のほかに、小さなお楽しみが詰め込まれています。
アドベントカレンダーについては「アドベントカレンダーのことが知りたい♪」にまとめました。
シュトーレン
日本では、クリスマスよりすこし早く店頭に並ぶ、ケーキやお菓子のひとつという感覚の人が多いことと思いますが、実は、キリスト教で何百年も受け継がれる伝統的な食べ物。アドベントと深い繋がりがあります。
シュトーレンについては「クリスマスを待ち焦がれるお菓子、シュトーレン。」にまとめました。
アドベントキャンドル
アドベント期間になると、飾り付けとともに、4つのキャンドルが用意されます。 デザインは様々ですが、食事用のテーブルの中央に、専用のトレーやリースの上に並べるように飾られます。
(キャンドルの数は、地域や宗派によって異なる場合もあります)
アドベントの初日となる最初の日曜の夜に、1つめのキャンドルに火が灯されます。
平日には灯さず、次はまた日曜の夜に。
2回目の日曜の夜は、1つめと2つめのキャンドル、
3回目の日曜の夜は、3つ灯します。
そして4回目、クリスマス前の最後の日曜に、ようやく4つすべてに火を灯します。
これは、電気がまだなかった時代からの風習。ロウソクは贅沢品だったので、夜は明かりを灯さずに過ごす生活が続いていましたが、クリスマス前だけは少し贅沢に、日曜ごとにキャンドルを灯すことになりました。
週に1度、日曜の夜にほんのり明るくなる食卓で、静かに暖かくお祝いムードを高めていくという、慎ましやかな行事です。
関連記事
最近の投稿-
クリスマスの気軽なケーキ、ブッシュ・ド・ノエル
-
亀屋万年堂のいちご大福。 2022年は販売期間が長くなった♪
-
アドベントって、何のこと?
-
ブリティッシュ・ベイクオフが帰ってきた♪
-
6月30日は1年の折り返し地点。 夏越の祓で半年分の厄落とし♪
身の回りで気になるモノ・コトを、マイペースに観察しています。ジャンルに偏りがありますが、目新しいもの、気の利いたもの、キャラクターものに惹かれます。